ごはん・味街道


ごはん料理でめぐる みえの味街道

 江戸時代、「おかげまいり」とも呼ばれたお伊勢参り。このお伊勢参りで街道随一のにぎわいをみせた「伊勢街道」をはじめ、熊野三山をめざす「熊野街道」、江戸と京都を結ぶ「東海道」、斎王が伊勢へ往来した「初瀬街道」など、三重にはさまざまな歴史街道が通っています。
 街道沿いには、さまざまな歴史や文化が生まれ、時代を超えて現代に語り継がれています。なかでも、遠方から訪れた旅人の疲れを癒し、この地を満喫してもらおうという「もてなしの心」は、三重の風土となって今に生きています。
 南北に長く、海あり山あり川ありの変化に富んだ地形や気候。そんな恵まれた自然を生かして、旅人の舌を楽しませる「もてなしの味」もたくさん生み出され、三重の“うまいもん”をつくりあげていきました。
 県内各地に伝わる数々の郷土料理のなかから、家庭でカンタンにつくれるものをピックアップし、ごはん料理にアレンジしてみました。
 街道沿いのさまざまな特産品を使ったメニューが今後登場する予定です。三重の街道を旅する気分で、“美味し国”の味をお楽しみください。

監修:ユマニテク調理製菓専門学校 北村光弘 先生


  シリーズ1「熊野街道」    
 熊野信仰の聖地、熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)へ参る道。そのうちの一つ「伊勢路」は、紀伊半島を東回りする、伊勢〜熊野を結ぶルート。江戸時代以降、さかんに歩かれるようになりました。伊勢参宮を終えた旅人や西国三十三か所めぐりの巡礼たちがたどった道です。


めはりずし

 何百年もの昔から、紀州の農山漁村でお弁当として伝わってきた「めはりずし」。
 仕事の合間にこのシンプルなお弁当をほおばり、野良仕事に精を出していたんですね。



【材料】<4人分>
  • 米……………………2カップ
  • 水…………………4.8カップ
  • 高菜の漬物……………10枚
  • うま味調味料……………少々
  • しょうゆ……………大さじ2
【作り方】
  1. お米を洗い、ざるにあげて水気を切る。
  2. お米の2割増の水でよく吸水させる。よく洗った竹炭を入れて炊き、充分蒸らす。
  3. 高菜の漬物は塩加減がやや多いので、軽く塩抜きし、うま味調味料やしょうゆで味をととのえる。
  4. 3 の高菜の芯は細かく刻み、炊きあがりのごはんに混ぜる。おむすびの大きさに丸め、高菜の葉で包む。


ひとくちコラム
 「めはりずし」は「すし」という名前がついていますが、れっきとしたおむすびです。大きくにぎるので、食べるときには、目がつり上がるほど大きく口を開かなければなりません。まさに「目を見張る」表情で食べるところから、そして「目を見張るほどおいしい」ことから、その名で呼ばれるようになったと伝えられます。


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